大学院生の研究について考えた

大学院生になって早いもので1か月が過ぎようとしてるのにもう学校から
「就活しろ,とりあえずガイダンスやっから就活ビジネスに組み込まれろ」とお達しが来た.うんざりするぜ.


研究室によっては研究内容すら定まっていないような現状に対してこのパンチは致命傷足りうる威力を十分持っている,まったく.
せっかちな世の中だと思おうぜ.


そんな中,僕は推薦を活用することで早い段階から研究を初めて論文を2つ投稿し発表し終わることもできた.お世話になった研究室の皆様および教授にうんぬん・・・


研究してきて気づいた大学院についての3つのことがある.
これはこれから大学院に行く人とかに読んでほしいと思う.

1,自分はそれなりに生きていける可能性がある.

これは大学院生になって早い段階に2つの論文を出し終えているという結果から考えた.

「自分は天才だぜ!」「他の奴らとはちがうんだ!もう論文も発表してるし!」というわけじゃない.

ただ「がんばったからできた」,その証明として学会発表の功績があるだけだ.
これで自分が優秀だとは微塵も思わない,むしろ内容的にはバカなことやってるなと思う.
それでも日々を過ごしていくうえで,生きている環境に応じて誰が見てもやったほうがいいことというものが人にはあると思う・

商人であれば“モノを売ること”

会社員であればであれば“利益をあげること”

サッカー選手であれば“ゴールを決めること”

・・・

もちろんこれらを満たさないでも“人を動かせる”“マネジメントができる”“ゴールが守れる”,それができれば「優秀な人材」だと思う.
研究室でも論文書かないし研究しない人もいる,だけど他の分野でがんばっている
おれの持ってないスキルを持っている,知らないことを知っている.僕はそれだけで彼らのことを「優秀な人材」だと思う,がんばっていると思う

その中で研究室という環境でのやるべきこと,これに力を入れてがんばっているだけだ.逆を言えばこれしかやってないんだけど・・・
とりあえずはそれができることを証明できたので自信がついたってことが1つめ.


2,研究は意外と楽しい

特に僕のやっている研究は情報分野のもので,実験環境から成果物にいたるまで全部ハンドメイド,自前のプログラムを使っている.
大学生4年やってきたけどちゃんと自分で何千行もプログラム書いてそこから得られたデータで多大のお偉方の前で熱弁するなんて高い大学院費払ってできる一番のエンタテイメントだと思う.
がんばる⇒結果でる
こんに楽しいものはない.このがんばりの部分のコスパが悪いのが難点だけどね

あと学会でいろんなとこ行けるし,電車賃とか学校の経費で出るのでうれしい.
普段研究室で会えないような分野の人と話せるし,同じ手法使ってても開発環境全然ちがったり新たな発見もある.
そういうのが2つめ.

3,僕らに世界は救えない.

大学院はいるときみんな夢持ってたと思う.
けどいろいろ知ったうえでちゃんとあきらめる.
そういった大きい夢をかなえることができるのは選ばれた人たちだけ,僕らみたいな中途半端なもんにできるのは
せいぜいいい学会に出るとこまで.

特に大学院生には時間がない,いい研究室っていうのは「やりたいことに関連すること研究している教授と先輩がいて,企業のサポートがあってその他もろもろ充実してる」ところ.
僕はうちの研究室ではやってない分野を初めて担当している,全部自分から動かないと何もできないし何もない.
そんな中で一から全部やるのは大変なので

  • プログラムをブラックボックスのまま利用する
  • なるべくネットでプログラム探す
  • 英語のソース使うために英語はちゃんとやる
  • あきらめる部分も作る


などなど,あまり積極的でない方法を取ることもある.でもこういうことしないと本当にやる気があって頭よくないとやっていけないと気づいた.
特に

これは結構大事だと思う,研究で使うプログラムは膨大な量になってくる,拾ってきたソースを全部理解しようとすると寝る暇がautoreleaseされる.
わかんなくてもいいから使えるなら使う,これは情報系の研究でマジ大事.
内容は学会発表までに理解できればいい,プログラムはあくまで手段ということを気づかされる.

ってことで研究は自分のためにだけやればいいっていうひどく利己的な結論.
そのあといい企業入って変えてきましょう世界.